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南アルプスに鎮座する鳳凰三山。
まだ見ぬ絶景を探し求めて、僕は標高2500mを越える山々に分け入りました。
天気予報は晴れくもり。 うまく空が晴れてくれれば富士山が見えるかもしれない!
そんな期待に胸膨らませながら、 沢沿いに続く登山道のドンドコ沢をどんどこ登りました。(笑)
いくつもの滝を横目に、時折滝のしぶきを浴びながら、吹き出る汗をぬぐいながら 1400mの高低差を一気に登ります。
容赦ない登りと決して良い道とは言えない山道に 足の筋肉はパンパンになり、悲鳴を上げだします。
延々と続く登り坂。 単純にただ登るだけだったら、絶対に頂上には辿り着けてないだろうなぁ。
頑張った先に絶景があるから、 一生懸命登ったご褒美に素晴らしい風景が待っているから、 僕はこうやってしんどい道も乗り越えていけるんだと思います。
すっごい、ベタだけど、人生と同じですね。 自分のほんとに大好きなモノを手に入れるためなら、 しんどい事も乗り越えていける。
足元ばかりを見てないで、前を見て、頂上を目指して一歩踏み出す。
これが何より大切なんだってすごく思います。
スタート地点の青木鉱泉から1400m登って1日目は終了。 登山者で超満員になった鳳凰小屋で一泊しました。
明日はいよいよ南アルプス縦走です。
絶景を見まくるぞぉーっ! ココロに素晴らしい風景を刻み込むぞぉー!
バラバラバラッ、バラバララララッ!
トタン屋根を打ち付ける激しい音で目が覚めました。 外に目をやると、これでもかっ!っていうくらいのどしゃ降りの雨。。。
うぅうう、うぇ〜ん。。。 天気予報、雨なんて一言も言ってなかったのに。。。
これじゃあ、絶景どころか山歩きもろくに続けられないじゃないかぁ!
かなりショックを受けながらも、 小降りになった頃を見計らって僕は小屋を後にしました。
雨はどしゃ降りではなくなったけど、強い風と濃い霧に阻まれて、 向こうの山並みどころか数メートル先だって霞んでいる状態。
今回の旅の中で一番の見所である「オベリスク」を経由して、 霧と雨の中を地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳を縦走、二日目の宿泊地である 南御室小屋に着いた時点でようやく天気が回復してきました!
明日は旅の最終日。 頼む!お願いだから僕に絶景を見させてくれぇーーーっ!!
3日目最終日。 抜けるような青空を期待して目を覚ますと、 そこには小雨がぱらつく曇り空がありました。
けど、空はずいぶん明るく、雲はそんなに厚くないようです。 僕は祈るような気持ちで小屋を離れました。
2時間ほど歩いたでしょうか。 標高も最高地点の2840mから数百メートル下ったあたりで ついに、ついに、絶景を目にすることができました!
富士山だ。
何ていうか、上下に雲の層が広がるなか、 富士山だけがひょっこりと頭を覗かせていました。
なんてキレイなんだろう。
この富士山は今まで見てきた富士山のなかでも、 とびきり優しい表情をしていました。
雨の中、頑張って旅をした僕を 優しく包み込むように見守ってくれている、そんな感じがして、 何だか無性に感動しました。
天候がどんなに悪くても、 あきらめずに頑張れば、絶景はいつかきっと現れる。
一瞬かもしれないけど、 その時、その瞬間にしか目にすることのできない絶景を 僕は大切に、これからも旅を続けていきたいと思います。
あなたも一生忘れることのできない絶景を求めて、
さあ、旅に出ましょう!
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